このページでは、ノニジュースの副作用の有無や飲用を控えた方がよいケースについてご紹介します。
140種類以上の栄養素がギュッと詰まったノニジュースですが、すべての方が飲めるわけではありません。ぜひチェックしてみてくださいね。
「のに元気」をはじめ、このサイトで紹介している商品は、有害作用の検出がないノニジュースです。もちろん、ノニジュース全体としても健康被害の報告はほとんどありません。
欧州の安全性基準を満たさないと得られない、ノベルフード認定を取得したものであれば、安全だといえるでしょう。
しかし、体質によっては、何かしらの副作用が出る恐れがあります。安心してノニジュースと付き合っていくためにも、成分が体に与える影響や、正しい飲用方法について理解しておきましょう。
【ノベルーフードとは?】
1990年代のBSEやダイオキシンなど、食に関する大きな問題を経て欧州で策定された食品流通のための基準です。これまで欧州で食べてこられなかった、新規食品を欧州で流通されるには、新規食品に関する規則(Novel Foods Regulation)に従って審査を受けねばなりません。
この審査では、人体に対する悪影響がないこと、類似する商品(ノニジュースの場合はその他の果汁ジュース)と比べて栄養面でデメリットがないことなどを証明せねばなりません。ノニジュースではモリンダ社のタヒチニアンノニジュースが、2003年に初めてノニジュースとしてノベルフード認定を受けています。
参考: europe magazie vol.7 2012/8月号「食の安全を守るための新規食品規制」
健康に良いノニジュースも、副作用の症状が現れることがあります。ここでは、ノニジュースの副作用による症状や、原因についてみていきましょう。
副作用で下痢が起こる場合があります。体がノニジュースに慣れていないことが原因です。初めて摂取する方は、少しずつ飲むようにしましょう。豊富に含まれる水溶性食物繊維が原因で起こっているので、便秘で悩んでいる方に、ノニジュースはおすすめです。
【フルーツジュースと下痢について】
フルーツジュースには様々な種類と炭水化物(糖類)が含まれます。それらの1つであるソルビトールは、吸収が遅く、大腸内で発酵してしまうことがあります。この発酵によるガスや脂肪酸が腹痛や下痢を引き起こすことがあります。
ノニジュースに限らずフルーツジュースで腹痛を起こしやすい方は、量を加減して摂取するようにしましょう。
まれに、かゆみやじんましんが出る方もいます。初めて飲んだ方にとってこのような作用はびっくりされるかもしれませんが、この症状も良くなるサインの一つの症状でもあります。ノニジュースを摂取すると、血行がよくなり体温が上昇することでかゆみが起こります。
ノニジュースの摂取によって血流が増加し、倦怠感が現れることがあります。好転反応といわれているため、ノニジュースを飲み続けていくことで緩和されていきます。体の様子を見ていきながら、摂取量を増やしていきましょう。
【ノニジュースとかゆみ、倦怠感の関係】
ノニジュースに含まれるスコポレチンという物質が、血流改善、血圧降下の要因になります。一時的な血流改善により、かゆみを覚えたり、軽い貧血のような倦怠感を覚えることがあります。慣れない食物を摂取することによる、一時的な反応でることが多いので、体調と相談しながら継続するようにしましょう。
ただし、数日経過しても慣れない場合は飲用を中止すべきです。45歳のオーストリア人男性が、毎日1杯のノニジュースを飲用し続けたところ、倦怠感、吐き気、食欲不振、運動時の息切れ、胸部不快感などの症状を発症し、ノニによる肝毒性と診断されました。
参考:
医薬品情報21(スコポリン・スコポレチンについて)
Herbal hepatotoxicity: acute hepatitis caused by a Noni preparation (Morinda citrifolia).2005
体に良い食品を摂取したのに、体にだるさやかゆみの症状が起きてしまうと不安になりますよね。ここでは好転反応について説明していきます。
「好転反応」は、別の言い方で「調整反応」といわれています。体がよい状態へ調整しているのです。初めて摂取する食品は、体が慣れておらず刺激が強いため、慣れるまでの一時的な症状を「好転反応」といいます。
【漢方における好転反応】
漢方治療や東洋医学による治療は、自覚症状の軽減、そして日常生活の質の向上を目指して行うものです。その点において、普段馴染みのある西洋医学と漢方、東洋医学は全く変わりありません。漢方薬の服用によって体調がかえって悪くなるようなことはあってはならないことですし、そのために漢方医は常に細心の努力を尽くしています。
しかし、個人の体質によっては予測できないアレルギー反応が稀に発症してしまうこともあります。そのような反応を素人判断で「好転反応」と捉えるのは、大変危険なことです。漢方薬の治療において、薬の効果が現れる前に。一時的に症状が悪化する好転反応あるいは瞑眩(めんげん)という事象が起こりうることは事実です。ですが、患者の自己判断は必ず避け、専門医、薬剤師の指示に従うようにしてください。
漢方薬や健康食品を摂取した際によく起こる「好転反応」ですが、長く続いている場合放置しておくことはよくありません。
好転反応の一つである、じんましんやかゆみはアレルギーを引き起こしている可能性や、倦怠感や吐き気がある場合、カリウム血症を引き起こしている可能性があります。(ノニにはカリウムが豊富に含まれているため)症状がなかなかおさまらず、ひどい場合は摂取を一旦中止し、軽い際は量を調整していきましょう。
少量の摂取にしても症状が続くことがあれば、自己判断せずに必ず医療機関へ受診するようにしてください。
【好転反応の説明には要注意!】
漢方、東洋医学で用いられる好転反応という事象を、業者が製品販売のために都合よく用いる事例が大きな問題となっています。健康食品を購入し、体調に違和感を感じるという消費者に対して、「好転反応だから今やめるともったいない」のように、言葉巧みに追加購入を迫る業者が少なくないという報告があるのです。
その症状の悪化が好転反応であるかかどうかは、専門の漢方医でも判断には慎重になる場面です。それを、医学的な専門知識のない販売員がセールストークとして行うのですから、その危険性は計り知れません。消費者センター等への相談、被害報告も増加しており、平成26年12月に消費者庁が「好転反応といわれても健康被害が出たら利用を一旦中止しましょう!」という勧告文を出しています。
また消費者庁は、平成29年に健康食品利用のためのガイドブックも発行、配布しています。ノニジュースに限らず健康食品を利用する際は、これらの事例も頭に入れて、自己責任で慎重に利用することが好ましいといえます。
体に良いものでも、過剰摂取は体に毒です。ここでは、ノニジュースを飲む際の注意点について説明していきます。
ノニジュースを飲んで副作用と思われる症状が出る場合は、摂取量が多すぎる可能性があります。ノニジュースの適量は原液で25~50mlほどが1日の目安の摂取量となっています。しかし、商品によって異なる場合があるので、確認して飲むようにしましょう。体に良いものだからといって多く飲んでも、高い効果が出るものではありません。過剰摂取は禁物です。
お腹が弱い方は、摂取目安量よりも少ない量から始めて、様子をみながら摂取していくことがおすすめです。また、持病やアレルギーを持っている方、服用中の薬がある方は飲む前に医師へ相談しておきましょう。
高カリウム血症
腎臓透析の患者さん
「ノニジュースで肝機能障害が出た」という実例もあります。これは、ノニ果汁に豊富に含まれるカリウムのため。
高カリウム血症の場合や腎臓透析患者の場合は、医師と相談のうえ飲用した方がよいでしょう。
肝機能障害を起こすもう1つの原因は、ノニの根に含まれるアントラキノンがジュースに混じってしまうケースです。
このアントラキノンには、人によっては肝臓にダメージを受ける可能性があるのだそう。
海外での生産現地では、ノニの樹皮や根を染色の材料としても活用しているアントラキノンが含有するケースもみられるようです。
こうした面でも、きちんとした製造過程で作られている国内生産のノニジュースを選ぶことをオススメします。
ほとんどの方の場合、国産のノニジュースを選んでいれば、ノニの限りないパワーの恩恵を受けることができるはず。
選ぶ時には必ず成分にアントラキノンがないことをチェックして、安心して飲めるジュースを選ぶと良いでしょう。